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大腸ポリープ・大腸がん

当院の日帰り大腸ポリープ切除

日帰り大腸ポリープ切除に対応松屋町・谷町六丁目からすぐの大阪谷町よりおか内科・内視鏡クリニックでは、日帰りで大腸ポリープの切除を行っています
大腸ポリープは自覚症状がほとんどありませんが、放っておくとがんに進行する可能性があります。当院では、内視鏡専門医がやさしく丁寧に大腸カメラで検査・切除を行っており、鎮静剤を使用して眠っている間に処置を受けていただけます。
検査と切除を同じ日に行うことも可能です
気になる症状や検診で指摘を受けた方は、どうぞお気軽にご相談ください。

患者様に選ばれる 3つの安心ポイント

痛くないポリープ切除

眠っている間に検査・切除を受けられるため、痛みや不快感をできるだけ抑えられます。

安心の日帰り手術

切除後は院内でしっかりと安静時間を確保し、出血などの合併症がないか確認したうえでご帰宅いただきます。

切除後のサポート

切除したポリープは病理検査で詳細に調べ、結果をもとに次回の検査間隔や再発予防の生活習慣改善について丁寧にご説明します。

こんな症状はご相談を

  • 健診で「便潜血陽性」と言われた
  • 大腸カメラでポリープを指摘されたが、どうすればいいか分からない
  • 大腸ポリープの切除は痛い?」と不安がある
  • 日帰りでポリープを切除したい
  • がん家系で、定期的な検査を受けた方が良いか悩んでいる
  • 過去にポリープを切除したことがあり、再発が心配

大腸ポリープは、放置していても自覚症状がないことがほとんどです。しかし、大腸がんの多くはポリープががん化して発生すると言われています。
当院では、苦痛を抑えた日帰り内視鏡検査・切除を行っています。不安や疑問のある方は、お気軽にご相談ください。

放置しているとがん化のおそれのある大腸ポリープ

放置しているとがん化のおそれのある大腸ポリープ大腸粘膜の表面が、イボのように隆起しているものを、大腸ポリープと言います。
大腸ポリープはその組織の違いにより、腫瘍性ポリープと非腫瘍性ポリープに分けられます。そして腫瘍性ポリープは悪性腫瘍(大腸がん)と良性腫瘍(腺腫)に、非腫瘍性ポリープは過形成性ポリープ・炎症性ポリープ・過誤腫性ポリープなどに、それぞれ分類されます。
なお、良性の腫瘍性ポリープ、非腫瘍性ポリープは、がん化するおそれがあります。大腸がんは大腸粘膜に直接できることもありますが、ほとんどはポリープががん化して発生します。
大腸カメラ検査で発見したがん化のおそれのある大腸ポリープは、がんになる前に切除しておくことが推奨されます。

大腸ポリープにがんが含まれている確率(担癌率)

担癌率とは、ポリープの一部にがんが混在する割合を指す言葉です。
腫瘍性ポリープは、以下のように、大きいほど担癌率が高くなります。10mmを超えるものから担癌率が急に高くなるため、ポリープが小さなうちに発見し、切除しておくことが、大腸がんの予防につながります。
なお、大腸ポリープには基本的に自覚症状がありません。次の項目でご紹介する高リスクの人は、たとえ無症状であっても、年に1度は大腸カメラ検査を受けることをおすすめします。

ポリープの大きさ 担癌率(がんの成分を含む割合)
5mm以下 約0.2~2.6%
6~10mm 約3~18%
11~15mm 約16~43%

大腸ポリープができやすい人・原因

大腸ポリープとの因果関係が明確に分かっているのは、以下のような因子です。

50歳以上

多くに研究において、加齢が大腸ポリープのリスクを高めると報告されています。50歳以上になると、大腸ポリープ・大腸がんのリスクが顕著に高まります。

大腸ポリープ・大腸がんの家族歴

血縁者に大腸ポリープ・大腸がんの既往歴がある場合、大腸ポリープ・大腸がんのリスクが高くなります。特に、親・兄弟姉妹・子にその既往歴がある場合、リスクが約3倍になると言われています。

遺伝的要因

家族内で大腸ポリープが多発するケースもあります(家族性大腸腺腫症)。また、ポリープの数は少ないものの家族内に大腸が多発するというケースも見られます(リンチ症候群)。

肥満

体重の増加・BMIの上昇・腹部肥満は、大腸ポリープのリスクを高めます。

飲酒・喫煙

平均して1日1合以上お酒を飲む人は、大腸ポリープ・大腸がんのリスクが約1.4倍になると報告されています。
また喫煙者も、非喫煙者よりも大腸ポリープや大腸がんのリスクが高くなります。

食生活

高脂肪・低繊維の食生活、赤肉・加工肉の摂り過ぎは、大腸ポリープ・大腸がんのリスクを高めることが分かっています。反対に、野菜や果物、全粒穀物を豊富に摂る食生活は、リスクを低下させることが期待できます。

大腸ポリープの検査

大腸ポリープは、自覚症状がほとんどありません。そのため、定期的な検査で早めに見つけることが何より大切です。
当院では、身体への負担をできるだけ抑えた方法で、以下のような検査を行っています。

便潜血検査

便潜血検査大腸がんのスクリーニング検査として広く行われています。
2日分の便を採取し、そのうちのどちらかに血液が含まれていれば、大腸カメラ検査で詳しく調べることをおすすめします。
この検査は手軽に受けられ、早期発見のきっかけになる大切な検査です。
健康診断などで陽性と言われた方は、早めに当院へご相談ください。

大腸カメラ検査

大腸カメラ検査大腸ポリープや早期のがんを直接確認できる唯一の検査です。
カメラを使って大腸粘膜を丁寧に観察し、ポリープの大きさ・形・性質などを確認します。当院では、鎮静剤を使って眠っている間に検査を行うため、「気づいたら終わっていた」とお話しされる患者様も多く、痛みや不快感を最小限に抑えた検査が可能です。
検査中にがん化の心配があるポリープを見つけた場合は、その場で切除し、がん化を防ぐこともできます。

大腸カメラについて
詳しくはこちら

大腸CT検査(CTコロノグラフィー)

お腹の外側からCTを撮影して大腸の内部を画像化する検査です。
10mm以上のポリープであれば、大腸カメラと同程度の発見精度があります。ただし、小さなポリープは見逃されることがあり、ポリープが見つかった場合には大腸カメラでの切除が必要となります。
放射線被ばくはごくわずかで、大腸カメラが苦手な方や検査に抵抗がある方の代替検査として利用できます。

大腸ポリープ切除術の種類

当院では、鎮静剤を使用して眠っている間に検査・切除を行うことができます。
ほとんどの患者様が「気づいたら終わっていた」とお話しされるほど、痛みや不快感を感じにくい環境で処置を受けていただけます。

ポリープの大きさや位置に応じて、以下のような方法を選択します。

内視鏡的ポリープ切除術(ポリペクトミー)

ポリープにスネアという金属の輪っかを引っかけ、締め付けながら電気を流して焼き切ります。
10mm以下の小さな良性のポリープに限り、電気を使わない「コールドポリペクトミー」という方法で切除することも可能です。
電気を使用する場合と比べて、術後の出血リスクが抑えられます

内視鏡的粘膜切除術(EMR)

20mm程度までの、比較的大きなポリープの切除に適した術式です。
ポリープの下に生理食塩水などの薬液を注入し、ポリープを持ち上げた上で、スネアを引っかけて電気を流して焼き切ります。ポリペクトミーよりやや出血のリスクが高くなりますが、その場で止血処置を行うことができます

内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)

20mmを超える大きな病変・早期大腸がんを一括で切除するための術式です。
腫瘍の下に薬液を注入し、電気メスで少しずつ周囲の粘膜を含めて剥がしながら切除します。
この術式は入院で行うことが多いですが、当院では検査で早期発見し、必要に応じて連携病院へ速やかにご紹介しています。

大腸ポリープ切除後の食事・注意事項

大腸ポリープの切除後の食事、注意事項についてご紹介します。

食事について

切除後1週間は、消化の良いものを食べるようにします。
ラーメン、カレー、脂身の多い肉、刺激物などはお控えください。うどん、お粥、煮込んだ野菜スープ、玉子丼、白身魚、味噌汁などがおすすめです。
飲み物については、基本的に水・お茶のみとします。特にアルコールはお控えください。
手術の翌々日くらいから、少しずつ普段の食事へと戻していきます。

注意点

大腸ポリープの切除後、注意すべきなのは出血です。
トイレットペーパーに少量の血液が付着するくらいであれば問題ありませんが、下着を大きく汚してしまったり、便器が赤く染まるほど大量の出血があった場合には、すぐに当院にご連絡ください。
出血を予防するため、また出血時に早期に適切な治療を行うため、以下のことをお守りくださいますようお願いします。

  • 切除の当日は入浴をせず、シャワーのみとしてください。
  • 1週間ほどは、胃腸に優しい食生活を心がけてください。
  • 1週間ほどは、遠方への旅行・出張をお控えください(万が一の際、すぐに治療をできないため)
  • 1週間ほどは、激しい運動、長時間の前屈みの姿勢・車の運転、飲酒、長風呂をお控えください

大腸ポリープ切除で悪性だった場合

大腸ポリープを切除し、病理検査で悪性(がん)であると判明することがあります。
その場合も、当院では患者様に十分なご説明を行い、安心して次の治療につなげられるよう体制を整えています。

追加検査のご案内

がんの広がりを確認するため、CTや血液検査などの追加検査が必要となることがあります。当院で可能な検査は速やかに実施し、必要に応じて高次医療機関へご紹介いたします。

連携病院への紹介体制

進行度に応じて、提携する地域の基幹病院・大学病院と連携し、手術や専門的治療が速やかに受けられるようご案内します。ご紹介先は患者様のご希望も伺いながら、最適な医療機関を選択いたします。

担当医によるサポート

結果説明は、担当医が丁寧に時間をかけてご説明します。「どの程度のがんなのか」「次にどんな検査や治療が必要か」など、疑問や不安をしっかり解消できるよう努めています。連携病院にご紹介した後も、必要に応じてかかりつけ医として継続フォローいたします。

日本人の罹患者数・死亡者数とも多い大腸がん

日本人の罹患者数・死亡者数とも多い大腸がん大腸がんとは、大腸(盲腸・上行結腸・横行結腸・下行結腸・S状結腸・直腸)に発生するがんです。
多くの大腸がんは大腸ポリープががん化して発生しますが、大腸粘膜に直接発生することもあります。
国内では、毎年約15万人の方ががんの診断を受けており、この数は臓器別のがんの中で最多となります。また死亡者数においては、女性では最多、男女合わせると肺がんに次いで第2位となっています。
一方で、早期に発見できれば5年生存率がほぼ100%のがんでもあります。そして大腸がんの早期発見のためには、定期的な大腸カメラ検査が非常に大きな力を発揮します。

大腸がんの原因

大腸がんの発生は、生活習慣と密接な関係にあると考えられています。
特に、牛・豚などの赤肉や加工肉の摂り過ぎ、運動不足、飲酒・喫煙、肥満などが、大腸がんの発症リスクを高めるものと言われています。また、家族歴、遺伝的要因も、大腸がんの発症に影響することが分かっています。

大腸がんの初期症状は?症状チェックリスト

大腸がんには、特筆すべき初期症状というものがありません。
そのため、早期発見のためには、たとえ無症状であっても、定期的に大腸カメラ検査を受けることが大切になります。

進行した場合の症状

  • 血便が出た
  • 便潜血検査で陽性だった
  • 残便感がある、トイレに行きたくなる回数が増えた
  • 便秘や下痢が続いている
  • 便秘と下痢を繰り返している
  • 便が細くなった
  • 腹痛、腹部膨満感
  • 貧血
  • 体重減少

特に、便潜血検査で一度でも陽性だった場合には、必ず精密検査として大腸カメラ検査を受けましょう。

大腸がんはどこが痛む?

一般には、お腹の痛みとして自覚されることが多くなります。
ただ、直腸がんの場合には肛門が、周囲の臓器に浸潤した場合には腰や背中が痛むということもあります。また、大腸がんが大きくなり腸管の内腔が狭くなると、お腹全体に痛みを感じることもあります。

大腸がんの検査

大腸がんが疑われる場合、主に以下のような検査を行います。

大腸カメラ検査

大腸がんの確定診断ができる、唯一の検査です。
大腸カメラ検査では、内視鏡で大腸全体を観察し、がんなど病変の有無を調べます。疑わしい病変があれば組織を採取し、病理検査で確定診断をします。
また、がん化のおそれのあるポリープを切除し、大腸がんの予防をすることもできます。

大腸カメラについて
詳しくはこちら

便潜血検査

採取した便の中に含まれる微量な血液を検出できる検査です。
ただし、あくまでスクリーニング検査であるため、陰性であったから病気でないと言い切ることはできません。また陽性だった場合も、病気を特定するためには、精密検査として大腸カメラ検査が必要になります。

レントゲン検査(造影検査)

肛門から造影剤を注入した上でレントゲン検査を行います。大腸の形状、粘膜の状態を調べることができます。
ただし精度は高くなく、疑わしい病変がある場合には大腸カメラ検査が必要になります。

大腸がんの治療

大腸がんの進行の度合いに応じて、以下のような治療が選択されます。

内視鏡的治療

ごく早期の大腸がんであれば、内視鏡的治療が可能です。がんの大きさなどにより、ポリペクトミー、内視鏡的粘膜切除術(EMR)、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)といった術式から適切なものが選択されます。ポリペクトミーやEMRについては外来での治療が可能ですが、ESDについては基本的に入院手術が必要になります。
切除した組織は病理検査で詳しく調べ、リンパ節転移のリスクがある場合には、追加の手術が必要になることがあります。

手術

リンパ節転移のリスクがあるがん、進行した大腸がんの場合には、手術が必要になります。
開腹手術の他、腹腔鏡手術、ロボット支援下手術もあり、選択の幅が広がっています。肛門に近いがんの手術を行った場合には、人工肛門が必要になることがあります。

化学療法

手術後の再発予防を目的とする場合、あるいは何らかの理由で手術ができない場合には、化学療法も行われます。

大腸カメラ検査・大腸ポリープ切除の費用

保険診療の場合、日本全国どの医療機関で検査を行っても、検査費用は基本的に一律です。

検査の内容 1割負担 3割負担
大腸内視鏡検査(観察のみ) 2500円前後 7500円前後
大腸内視鏡検査+生検※ 3000~5000円前後 10000~22000円前後
大腸内視鏡検査+ポリープ切除 7000~12000円前後 20000~36000円前後
  • 生検とは病変の組織を一部採取して、顕微鏡で確認する検査です
  • 上記費用に診察料、薬剤料などが別途かかります

よくある質問(FAQ)

大腸ポリープは放置すると必ずがんになりますか?

必ずがんになるわけではありませんが、腫瘍性ポリープはサイズが大きくなるほどがん化のリスクが高まります。そのため、発見した段階で切除しておくことが推奨されます。

大腸ポリープは良性と悪性を見た目で区別できますか?

内視鏡である程度の特徴を判別できますが、確定診断は切除した組織を顕微鏡で調べる病理検査でしか分かりません。

大腸ポリープは自然に消えることはありますか?

ごく小さい過形成性ポリープが自然に小さくなることはありますが、腫瘍性ポリープは自然消失せず、放置すると大きくなりがん化のリスクが高まります。

大腸ポリープの切除は手術になりますか?

多くの場合は日帰りの内視鏡手術で対応できます。大きさや形状によっては入院のうえでの治療が必要になることもあります。

大腸ポリープ切除後はどのくらいで仕事や運動に復帰できますか?

軽作業は翌日から可能ですが、激しい運動や重労働は1週間ほど控える必要があります。

大腸ポリープ切除後に出血が起きることはありますか?

少量の血便はよくありますが、大量の出血があればすぐに医療機関を受診してください。

大腸ポリープができやすい食生活はありますか?

高脂肪・低繊維の食事や赤肉・加工肉の摂り過ぎはリスクを高めます。逆に野菜・果物・全粒穀物を摂る食生活は予防に役立ちます。

大腸ポリープを切除したあとは再発しますか?

切除した部位から再発することは少ないですが、新たに別の場所にポリープができる可能性はあります。定期的な大腸カメラが必要です。

大腸ポリープの数が多い場合はどうなりますか?

多発する場合は遺伝性の疾患が隠れている可能性もあります。定期的な検査や、必要に応じて遺伝子検査が検討されます。

大腸がん検診で便潜血が陰性なら安心していいですか?

陰性でもポリープや早期がんが存在することがあります。特にリスクがある方は、大腸カメラ検査を受けることが勧められます。

大腸がんは女性と男性どちらに多いですか?

男女ともに多く、男性は死亡原因第2位、女性では第1位となっています。性別に関わらず注意が必要です。

大腸がんの治療で人工肛門が必要になるのはどんなときですか?

がんが肛門に近い場所にできた場合や、腸を温存できないと判断された場合に人工肛門が必要になることがあります。

大腸ポリープや大腸がんを予防するには何が効果的ですか?

バランスの良い食生活、適度な運動、禁煙、節酒が基本です。加えて定期的な大腸カメラ検査で早期発見・早期治療をすることが最も有効です。